滞在初日に関西のおばちゃんパワーに圧倒される━の巻
・・・ちょっと寝すぎてしまいましたかね。
前回予告どおり、「滞在してました日記」をつづりたいと思います。
那覇空港から飛行機で1時間半ほどで目的地神戸空港に降り立ちました。
神戸に着いたときの第一印象は
「蒸し暑っっっっっっ」
でした。
沖縄のほうが、よっぽど涼しいわい!と思わずつぶやいてしまいました。
母の実家までは、神戸空港からモノレールやバスを乗り継いで
約2時間ほどかかります。
娘が飽きて騒ぎ出さないようにと機嫌をとりながら
バスが出発する時間までを過ごしていたときのことです。
「
いやーっ。可愛らしいわー。」
バスから降りてきた一人のおばちゃんが娘に向かって話しかけてきたのです。
「ありがとうございます。」
とお礼を言う私。しかし、その私の言葉を受けることなく喋り続けるおばちゃん。
「
ほんまに可愛いねー。ひよこちゃんみたいやねー。ほっぺもプクプクで愛らしいわー。ねー。なかには、お世辞にも可愛いっていえない子もいますやんか。うちの甥っ子の子どもがそうなんやけどねー。甥っ子に『かわいいやろ?』って言われても、なーんもいえませんわ。一応『・・・そうやね。』とは言いますけどね。困るわー。それに姪っ子のとこの子どももそうですねん。どない思います?」
「・・・そうですねぇ・・・。」
曖昧な返事をかえす私。ぐずりだす娘。
その娘を連れて素早くその場を離れる母。
そのことは一切気にせずに喋り続けるおばちゃん。逃げ遅れた私。
「
あのくらいの子どもの泣き声はぜんぜん気になりませんわ。もうちょっと大きなってくると、うるさいわ!なんて思ったりすることもありますけどねー。私が仕事してるとこなんか、よく子どもが騒いだりしますやんか?そんな時なんか、たまにキッとにらんだりねー。」
「・・・ええ・・・。」
「
それにしてもお母さんお若いわー。まだ20代後半くらいやろ?あなたのお母さんもお若いねー。私と同じくらいちゃいます?私は54なんやけど。えっ!?そうなん?いやーそうは見えんわー。若く見えるわー。羨ましいねー。服装もおしゃれやねー。私なんか・・・・・・。」
なかなか話が途切れないまま時間だけがすぎていく・・・。
「
・・・・って娘がいいますねん。私も娘に言うんですけどね。『こういうことをしてもいい年頃だからいいのよ』なんていうてぜんぜん言うこと聞かないんですよ。ねー。どうします?」
「(あれっ、いつのまに娘の話になったんだ)そうですねー・・・。」
「
もう、ほんまに生意気なんですよー。なにかっていうと、『お母さんはー』なんていうしー。ねー。」
「・・・仲がいいからお互い言い合えるんじゃないですか?」
「
そうですか?そんなことないですー。私のことバカにしてるんですよー。私は『はいはい、そうやね』っていって相手にしてないんですけどねー。・・・写真みます?娘の。いつも持ってるんですけどね。」
「・・・えっ?写真?・・・」
すでにかばんの中からは1枚の写真が・・・。
「・・・きれいな娘さんですね。」
「
いやっ!そんなことないですー!これはすまし顔だからそう見えるだけで。私も一緒に写ってるんですけどねー。この服も商店街で買ったんですわ。」
「・・・はぁ・・。」
「
これもねー・・・・・・・・・。」
このままだと永遠に終わることがない。
そう感じた私はある言葉を投げかけました。
「今日は、これからお仕事なんですか?」
「
そうなんですよ。今何時ですー?いやっ!もうこんな時間!急がんと遅刻してしまうわー。すみませんねー。最後にまたお嬢ちゃんのかわいらしお顔をみてから行きますわー。ほな。」
約30分間、ノンストップで喋っておばちゃんは去っていきました。
それにしても、人懐っこいというかなんと言うか、
もの凄い喋りのパワーに圧倒されました。
これが初日の出来事でした。・・・長っ!
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